故郷を出たオーナーは、大手自動車会社でデザイナーとして活躍。その後会社を長期間休み、青年海外協力隊としてデザインを教えるため、3年間コスタリカに渡った。事前に自分が派遣される大学の工芸美術科について調べたところ、彫金を発見。他の専攻には既に名だたる教員が揃っていたため、彫金分野のプロになろうと、出発前に日本の彫金教室に通うことにした。大量の本を買い込み、教室に通い、11ヶ月という限られた時間でとにかく知識と経験を詰め込んだ。その甲斐あって、コスタリカでは彫金のプロとして学内の工房を任された。
帰国後も彫金を趣味で続ける傍ら、自動車会社では海外マーケティングの部署に異動となり、40ヶ国を飛び回った。その後、自動車会社を退社し、改めて彫金の専門学校に入学。卒業後から現在までの12〜13年間、プロとして作品を作り続け、故郷の館山に工房を構えている。

人気商品は、ブルーのストーンを使用したシルバーアクセサリー。前職の経験や知見を活かしてドミニカ共和国でしか採れない石を直輸入し、全国へ広めている。地方でも稼げること、職業選択の自由があることを、自身の行動をもって示している。

19:00〜の体験も受付けているという冨銀。館山に観光に来た人に、海遊び・海鮮・温泉だけでなく、彫金体験という新たな選択肢を提供している。
ものづくりが好きな人、人生の選択肢を増やしたい人に、ぜひ体験してほしい。

館山で、ものづくり体験を